3月5日、第7限の「総合的な探究の時間」に、外務省アジア大洋州局 北東アジア第二課の主査である 福島亜季 様に東京からお越しいただき、外務省でのお仕事や朝鮮半島を中心とした国際情勢などについてお話をしていただきました。
福島様は安城市のご出身で、韓国でのホームステイを通じて「正しい日本を知ってほしい」との思いを強くし、大学卒業後、外務省に朝鮮語専門職として入省されたとのことです。本省にて勤務後、韓国留学や在韓国日本大使館、内閣官房での勤務を経て、現在は北朝鮮の担当をなさっているそうです。
外務省の職務に関しては、本省と在外公館の役割、さらに大使館での実務について詳しくお話しいただき、北朝鮮との外交関係やそのスタンスについて、明確に分かりやすく説明してくださいました。
また、外務省でご経験を踏まえた生徒へのメッセージとして、以下の4点を挙げてくださいました。
・ 外交関係は人間関係の積み重ねである
・ さまざまなことに関心を持つことが大切
・ たくさんの人の話を聞くことも大切
・ 柔軟性を持ちながらも自分軸を忘れないことが大切
さらに、高校生へ伝えたいこととして、
・今やっている勉強は全く無駄にならないこと
・日本を客観的に見る意識を持つこと
というメッセージもいただきました。
時間の制約もあり、質疑応答の時間は限られていましたが、2年生の生徒から「韓国語と北朝鮮語は同じですか?」という質問があり、福島様は「北朝鮮はロシアや中国の影響を受けており、その点で北朝鮮語は韓国語とは異なっている」と地政学的な観点を踏まえてお答えくださいました。
今回の講座は、国際情勢に目を向けるとともに、国際的な視野に立って自らの進路選択について考える、大変良い学びの機会となりました。
福島様、お忙しい中ご来校の上ご講演いただき、誠にありがとうございました。
